格安SIMへの乗り換えや中古iPhoneの購入を検討したとき、最初につまずきやすいのが「この端末はSIMフリーなのか」という点です。iPhoneのSIMフリー確認は、実は設定アプリを開くだけで30秒ほどで終わります。ただし、iOSのバージョンや購入時期によって表示が異なったり、そもそも項目が出てこなかったりすることもあり、迷ってしまう方は少なくありません。
この記事では、iPhoneがSIMフリーかどうかを確認する4つの方法を、手順の簡単な順に解説します。あわせて、購入元別のSIMロック状況の目安、確認時にありがちな勘違い、SIMロックがかかっていた場合の対処法までまとめました。読み終えるころには、手元のiPhoneが他社のSIMで使えるかどうかを自分で判断できるようになります。
そもそもiPhoneのSIMフリー確認が必要なのはなぜ?
SIMフリーとは、特定の通信会社のSIMカードしか使えないようにする「SIMロック」がかかっていない状態のことです。SIMロックがかかったiPhoneに他社のSIMを挿すと、圏外のままだったり「SIMが無効です」と表示されたりして通信できません。
SIMフリー確認が必要になるのは、主に次のような場面です。
- 格安SIM(MVNO)や他キャリアへ乗り換えるとき:手持ちのiPhoneをそのまま使えるかの前提条件になります
- 中古iPhoneを買うとき・売るとき:SIMフリー端末のほうが買い手が付きやすく、査定額も上がる傾向があります
- 海外で現地のSIMを使いたいとき:SIMロックがあると現地SIMは利用できません
- 家族間で端末を譲り受けたとき:契約キャリアが異なると通信できない場合があります
なお、2021年10月以降に携帯キャリアが販売した端末については、原則としてSIMロックをかけた状態での販売が認められなくなりました。そのため、それ以降に発売・販売されたiPhoneは基本的にSIMフリーです。とはいえ中古市場にはそれ以前の端末も多く流通しているため、購入前の確認は欠かせません。SIMフリーの基本的な意味やメリットについてはiPhoneのSIMフリーとは何かを解説した記事で詳しく整理しています。
方法1:設定画面でiPhoneのSIMフリーを確認する(最短・確実)
iOS 14以降のiPhoneであれば、設定アプリから直接SIMロックの有無を確認できます。これがもっとも確実で早い方法です。
- ホーム画面から「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「情報」をタップ
- 画面を下にスクロールし、「SIMロック」の項目を探す
ここに「SIMロックなし」と表示されていれば、そのiPhoneはSIMフリーです。反対に「SIMロックあり」と表示されている場合は、特定のキャリアのSIMしか使えない状態を意味します。
ここがポイント
「情報」画面は項目が多く、SIMロックの表示は下のほうにあります。IMEIやEID、モデル番号などが並んでいるエリアの近くなので、見つからないときは最下部までスクロールしてみてください。ネットワークに一度も接続していない初期状態では、正しく表示されないことがあります。
方法2:設定に「SIMロック」の項目がない場合の確認方法
iOSのバージョンが古い場合や、eSIMのみを利用している構成では「SIMロック」の項目が表示されないことがあります。その場合は、次の順で確認してみてください。
まずiOSをアップデートする:SIMロックの表示はiOS 14で追加された機能です。設定→一般→ソフトウェアアップデートから最新版に更新すると、項目が現れることがあります。
キャリア設定を更新する:設定→一般→情報を開いた状態でしばらく待つと「キャリア設定アップデート」の案内が出る場合があります。更新後に再度確認すると表示が変わることがあります。
それでも表示されない場合は、後述するIMEIを使った照会か、別キャリアのSIMを実際に挿す方法で判断します。
方法3:IMEIを使ってキャリアの窓口で照会する
IMEI(アイエムイーアイ)とは、端末1台ごとに割り当てられた15桁の識別番号です。設定→一般→情報の中に記載されているほか、電話アプリで「*#06#」と入力すると画面に表示されます。
このIMEIを控えたうえで、購入元キャリアのSIMロック解除受付ページや、ネットワーク利用制限の確認ページに入力すると、端末の状態を照会できます。手続きの具体的な流れはiPhoneのSIMロック解除のやり方をまとめた記事で、キャリア別に解説しています。
注意
IMEIは端末を特定できる情報です。フリマアプリの取引画面など、必要な相手以外にむやみに公開しないようにしましょう。また、SNSに端末の写真を投稿する際も、IMEIやシリアル番号が写り込んでいないか確認してください。
方法4:別キャリアのSIMを実際に挿して確認する
手元に他社のSIMカードがあるなら、実際に挿し込んでみるのがもっとも実践的な確認方法です。電源を切ってからSIMを入れ替え、再起動して数分待ちます。
- アンテナが立ち、通話・データ通信ができる → SIMフリー、または対応キャリアのSIMロックが解除済み
- 「SIMロックの解除コードを入力」と表示される → SIMロックがかかっている状態
- 圏外のまま/「SIMが無効です」と表示される → SIMロックの可能性のほか、対応周波数が合っていない可能性もあります
この方法は結果が明確な反面、SIMカードを借りる必要があるうえ、抜き差しでSIMトレイを傷めるリスクもあります。まずは方法1の設定画面から試すのが無難です。
購入元別|iPhoneがSIMフリーかどうかの目安
どこで購入した端末かによって、SIMロックの状況はおおむね予想できます。あくまで目安ですが、確認前の見立てとして役立ちます。
| 購入元 | SIMフリーの可能性 | 備考 |
|---|---|---|
| Apple Store(直営店・オンライン) | 非常に高い | もともとSIMフリーとして販売 |
| Apple認定整備済製品 | 非常に高い | Apple公式の再整備品 |
| キャリア(2021年10月以降購入) | 高い | 原則SIMロックなしで販売 |
| キャリア(2021年9月以前購入) | 要確認 | 解除手続き済みかどうかで変わる |
| 中古販売店 | 店舗により異なる | 商品説明にSIMフリー表記があるか要確認 |
| フリマ・オークション | 要確認 | 出品者に設定画面の表示を確認するのが安全 |
中古端末を購入する前のチェック手順をひととおり押さえたい方は、中古iPhoneのSIMフリー確認方法を解説した記事もあわせてご覧ください。
SIMフリー確認でよくある勘違いと注意点
SIMフリー確認をめぐっては、いくつか誤解されがちなポイントがあります。
「SIMフリー=どのSIMでも必ず使える」ではありません。 SIMロックがなくても、端末が対応している通信周波数(バンド)とキャリアの電波が噛み合わなければ、電波をつかめなかったり通信が不安定になったりします。特に海外版のiPhoneを個人輸入した場合に起こりやすい問題です。購入前に、使いたいキャリアの対応端末一覧に自分のモデルが載っているか確認しておくと安心です。
「SIMフリー」と「ネットワーク利用制限なし」は別物です。 SIMロックは通信会社の縛りの話であり、ネットワーク利用制限は端末代金の未払いなどによって通信をブロックされる、いわゆる「赤ロム」の問題です。SIMフリーであっても利用制限がかかれば使えなくなります。この違いについてはiPhoneのネットワーク利用制限を確認する方法で詳しく説明しています。中古購入時は両方をチェックするのが基本です。
アクティベーションロックにも注意が必要です。 前の持ち主のApple Accountが端末に残っていると、初期化しても他人は使えません。中古で購入する際は、「探す」がオフになっていて初期設定画面から進めることを確認しましょう。
iPhoneのSIMフリー確認に関するよくある質問
Q. SIMカードを入れていない状態でも確認できますか?
A. 設定→一般→情報の「SIMロック」表示は、SIMカードが入っていなくても確認できるケースが多いです。ただし表示が不安定な場合は、Wi-Fiに接続してから再度開いてみてください。
Q. SIMロックがかかっていました。解除できますか?
A. 契約者本人であれば、各キャリアのマイページから手続きできる場合があります。AppleもSIMロック解除に関する公式サポートページで、解除の可否は通信事業者側の判断になると案内しています。第三者から購入した端末の場合は解除できないこともあるため、購入前の確認が重要です。
Q. eSIMの場合はどう確認しますか?
A. eSIM専用モデルでも設定→一般→情報からSIMロックの状態を確認できます。表示が見当たらない場合は、iOSを最新にしてから再確認してください。
Q. 確認にお金はかかりますか?
A. 設定画面での確認、IMEIによるネットワーク利用制限の照会はいずれも無料です。SIMロック解除の手続きは、店頭で行うと手数料がかかる場合があります。
まとめ:iPhoneのSIMフリー確認は設定画面から30秒で
- 最短ルートは設定→一般→情報→「SIMロック」。「SIMロックなし」ならSIMフリーです
- 項目が出ない場合は、まずiOSを最新に更新してから再確認します
- それでも判断できなければ、IMEIでの照会か他社SIMの実挿しで確認します
- 2021年10月以降にキャリアで販売された端末は原則SIMロックなし。それ以前の端末は要確認です
- SIMフリーでも対応バンド・ネットワーク利用制限・アクティベーションロックは別問題。中古購入時はセットで確認しましょう
確認の手順さえ知っていれば、SIMフリーかどうかの判断は難しくありません。中古iPhoneを検討中の方は、購入前に販売店へ「SIMロックなしの表示を確認できますか」と一言尋ねるだけでも、失敗をかなり減らせます。
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