毎月のスマホ代を見直したい、でも新品のiPhoneは10万円を超える。そんなときに候補に挙がるのが「SIMフリーのiPhoneを格安で手に入れて、格安SIMで運用する」という組み合わせです。ただ、本体価格の安さだけで機種を決めてしまうと、通信費を含めた支払い総額では割高になることも珍しくありません。ここでは本体代と月々の通信費を足した「2年総額」で考える方法と、格安SIMで使う前に必ず確認しておきたい条件を整理します。
iPhone SIMフリーの「格安」を本体価格だけで測ると損をする
中古のSIMフリーiPhoneは、機種によって2万円台から7万円前後まで幅があります。一方で毎月の通信費は、大手キャリアの主力プランと格安SIM(MVNO)とで月2,000〜4,000円ほど差が出ることも多く、2年間だと5万〜9万円規模の差になります。つまり本体で1万円ケチるより、通信プランを見直すほうが効く場面が多いのです。
逆に、本体を安く抑えすぎて2年経たずに買い替えになれば、結果的に総額は増えます。SIMフリー端末そのものの仕組みがまだあいまいな方は、先にiPhone SIMフリーとは何かとメリットを押さえておくと、この先の判断がしやすくなります。
本体+通信費の2年総額を出す計算式
難しい計算は必要ありません。次の式に自分の数字を入れるだけです。
ここがポイント
2年総額 = 中古本体の価格 +(月額料金 × 24か月)+ 初期費用(事務手数料・SIM発行料など数千円)
本体側の目安として、中古SIMフリーiPhoneの実売レンジは次のとおりです。
| 機種(最小容量) | 中古の価格レンジ |
|---|---|
| iPhone SE(第3世代)64GB | 22,000〜33,000円 |
| iPhone 11 64GB | 23,000〜35,000円 |
| iPhone 12 64GB | 26,000〜39,000円 |
| iPhone 13 128GB | 38,000〜57,000円 |
| iPhone 14 128GB | 47,000〜70,000円 |
2026年8月時点の中古実売価格をもとにした目安です。状態ランクや容量、時期によって上下します。新品と比べると、たとえばiPhone 16の128GBはApple公式ストアで124,800円ですから、価格差は数倍になります。
これに月額を掛け合わせると、2年総額はこう変わります。
| 本体 | 月額1,000円プラン | 月額2,000円プラン | 月額3,500円プラン |
|---|---|---|---|
| iPhone SE3(25,000円) | 約49,000円 | 約73,000円 | 約109,000円 |
| iPhone 12(32,000円) | 約56,000円 | 約80,000円 | 約116,000円 |
| iPhone 13(45,000円) | 約69,000円 | 約93,000円 | 約129,000円 |
月額の欄はあくまで仮定です。ご自身が契約しようとしているプランの金額を当てはめてください。ここで分かるのは、本体を1ランク上げるコスト(1〜2万円)は、月額を500円下げれば2年で回収できてしまうという関係です。安さを優先して古い機種を選ぶより、月額を絞ったうえで長く使える機種を選ぶほうが、結果的に格安になりやすいという結論になります。
格安SIMで使う前に確認する3つの条件
中古のiPhoneを格安SIMで使えるかどうかは、本体側の状態でほぼ決まります。購入前にこの3点を確認してください。
- SIMロックが解除されているか:キャリアで販売された端末には、他社SIMを弾く設定が残っている場合があります。判定の手順はiPhoneのSIMフリー確認方法にまとめてあります。手元の端末がロックされていた場合の解除手順はキャリア別のSIMロック解除のやり方が参考になります(Apple公式の解説もあわせて確認できます)。
- 使いたい回線のバンドに対応しているか:日本で正規販売されたiPhoneであれば主要3キャリアの回線に対応していますが、海外版は対応周波数が異なり、電波をつかみにくいことがあります。中古で買う際は「国内版」の表記を確認してください。
- ネットワーク利用制限がかかっていないか:前の持ち主の分割払いが未完済だと、あとから通信できなくなる可能性があります。判定が「○」の個体を選ぶのが安全です。
注意
eSIMのみで契約する場合は、eSIM対応機種かどうかも確認が必要です。iPhone XS/XR以降であれば対応していますが、それより前の機種は物理SIMのみです。
使い方から逆算する、ちょうどいい本体予算
「格安」の正解は使い方によって変わります。よくある4パターンで整理します。
- 通話とLINE、たまに地図が中心:iPhone SE(第3世代)や11で十分です。本体2万〜3万円台に抑えて、小容量プランと組み合わせるのが最も総額が下がります。
- 子どもに初めて持たせる:落下や紛失のリスクを考えると、本体は安いほうが気楽です。SE3のようなホームボタン付きは操作を教えやすいという利点もあります。
- 写真や動画をよく撮る:カメラ性能が一段上がるのはiPhone 12以降です。ここで本体をケチると満足度が下がりやすいので、13以上を選び、そのぶん月額プランを絞るほうがバランスが取れます。
- できるだけ長く使いたい:iOSのサポート期間を考えると、新しい世代ほど長持ちします。4年以上使う前提なら、14あたりまで予算を上げたほうが1年あたりのコストは下がります。
どこで買うかで同じ機種でも数万円変わるため、購入先ごとの違いはiPhone SIMフリーを安く買う方法で比較しています。
検品の現場で分かる「安すぎる個体」の共通点
fab mobileでは仕入れた端末を1台ずつ検品していますが、相場より極端に安い個体には理由があることがほとんどです。実務でよく当たるのは次のようなケースです。
- バッテリーの最大容量が80%を下回っている(交換前提のため、その費用を足すと結局割高になる)
- 画面が純正以外に交換済みで、色味やタッチの追従が微妙にずれている
- 背面ガラスの微細なひび、カメラレンズの内側の曇り
- ネットワーク利用制限が「△」(未完済)のまま出品されている
バッテリーは中古iPhoneで最も差が出る部分です。非正規店での交換はおおよそ4,000〜9,000円、Apple正規サービスでは約14,500〜21,800円(機種により異なる)かかります。本体が5,000円安くても、届いてすぐ交換が必要なら意味がありません。購入前にバッテリー最大容量の数値が明記されているかを確認するのが、格安を狙ううえで最も効率のいいチェックです。
まとめ
- iPhone SIMフリーを格安で持つなら、本体価格ではなく「本体+月額×24か月」の総額で比較する
- 本体を1ランク上げる差額は、月額を500円下げれば2年で吸収できることが多い
- 購入前にSIMロック状態・国内版かどうか・ネットワーク利用制限の3点を確認する
- 使い方から必要な世代を決め、余った予算は通信プランの見直しに回すほうが総額は下がる
- 相場より安すぎる個体はバッテリーや交換パーツに理由があることが多い
fab mobile
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